ドローンを戦争の兵器に使わないでほしい 


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12日の日本経済新聞では、「新技術が埋める戦力差」というタイトルで、ウクライナにあるドローンのテスト場での現地取材の記事が掲載されていた。以下はその一部を抜粋したものである 。
 「ウクライナの新興企業であるスカイ・ラブが所有している攻撃ドローン「シューリカ」が投下する爆弾は一発で戦車を破壊できる攻撃力を持つ。ウクライナのドローンの消耗は 月1万機を超えるとの試算もある。」など
 もちろん、ウクライナは軍事侵攻された側なのでウクライナ側に非はない。これはロシア政府に言いたいことだ。今全世界の人が一体となって行わなければならないのは、国連が掲げるSDGsの達成ではないのか。今生きている人たちは、未来に生きる人たちのために、我々人類が破壊してしまった地球環境を、貧困格差を改善しなければならない。SDGsが掲げる目標1は「貧困をなくそう」、 目標2は「飢餓を0に」である。ドローンはこれらの目標を達成するために使われるべきだ。食料供給チェーンおよび物流インフラの改善にはドローンが有効だとされている。しかし、そのドローンの使用には多くの課題が残っている。安全性の問題、通信システムの問題、飛行距離の問題、これらを解決するには多くのトライ&エラーが必要になる。ウクライナ軍が1ヶ月で消耗するドローン1万機があれば、物流改善を目的とする試行が何回できるだろうか。その試行がもたらす結果によって、何人の貧困に対する解決策が見つかるだろうか、何人の飢餓に対するアプローチができるだろうか 。
 こんなのただの独り言である。私には地位がない、権力がない。発言がもたらす影響力がない。「ドローンはもともと軍事利用のために作られたんだよ?」そんなことは知っている。ただ、人のために使える科学技術がこのような形で使われるのは正しいとは思えない。この考えが誰かの目にとまってくれれば幸いだ。この課題を誰かと共に解決したい。
 
参考文献:日本経済新聞 912日 )